Q1. |
私の病院ではチームナーシングなのですが、他の看護方針はどんな物がありますか?
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A1. |
看護方式はチームナーシングが主流ですが、他には「プライマリーナーシング」というものがあります。プライマリーナーシングというのは、看護師が患者と1体1の関係をもって入院から退院までの一貫したケアを行うことです。いわば、医師と同等のようにその患者に対しての「看護」の全責任を持つということです。
これは責任重大と感じてしまいますが、やはり患者の立場からすると、ひとりの看護師がきちんと自分についてくれるというのは、とても励みにもなり信頼関係を築きやすいと思います。とはいっても、この体制はかなり看護師の能力によって差がでることがあるから個々の資質をあげる努力が必要です。
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チームナーシング : |
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チームナーシングというのは、個別看護と機能別看護の2方式の組み合わせと言われるものです。このチームナーシングは、リーダーのもとに看護師、看護助手がチーム体制を組んで、患者中心の総合的看護を行うものです。
チームのリーダーを中心に、チーム内でカンファレンスを行って看護計画を立て、その看護計画を実施して看護の評価を行っていきます。 |
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Q2. |
代表的な看護記録方法について教えて下さい。
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A2. |
POS:「POS」にはその目的を達する為に独自の書き方があります。
それが「SOAP(ソープ)」っていわれているものです。
この「SOAP」というのは、問題点がどのように出てきたか解り良くするためにも重要な書き方です。このように「SOAP」に沿って「看護記録」を書いていき、これを元に「看護計画」を立てて実施するというのが「POS」というものなのです。しかし「POS」を始めたはいいけれど、記録に時間がかかる「S」(主観的データ)と「O」(客観的データ)の区別 が上手くいかない、アセスメントが書けないなどの問題点がでてきてしまったのです。
そこで、1981年にアメリカで以下に説明する「フォーカス・チャーティング」が誕生しました。
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フォーカス・チャーティング : |
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この「フォーカス・チャーチィング」というのは、『患者に起こった事実に焦点(フォーカス)を当てて、そのことに関する情報、それに対する行為・活動、それへの患者の反応を含んだ系統的な経過記録』です。「フォーカス・チャーティング」の良いところは、情報や実施したケア、患者の反応を系統的に書くことによって、統一性をもたせることができるところにあります。さらに、看護過程にそった経時記録を書くことができ、フォーカスの部分を追うだけで、その時知りたい情報へのアクセスがしやすいという特徴があります。 |
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Q3. |
認定看護師と専門看護師はどう違うのですか?
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A3. |
認定看護師は、
特定の看護分野で熟練した技術と知識を持ち、高い水準で看護を行う看護師ということです。すなわち、特定の看護分野でのスペシャリスト。独自の技術と知識を用いて患者のケアや家族へのケア、看護職員や他職種への指導や相談などを主な役割としています。
専門看護師は、
個人・家族や集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供するための特定の専門看護分野の知識・技術を高めた看護師というわけです。
受験資格 :
【専門看護師】
専門看護師認定審査を受験する者は、次の1〜3のすべての資格を満足する者であること。
1. |
日本国の保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を有すること。 |
2. |
所定の教育を修了していること。 |
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(1) |
看護系大学大学院修士課程修了者で特定の専門看護分野の所定の単位を取得した者。なお、看護系大学大学院修士課程修了者で特定の専門看護分野の所定の単位に満たない者は、必要単位をさらに取得するものとする。 |
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(2) |
看護学以外の関連領域の大学院等を修了した者で、看護系大学大学院修士課程において必要単位をさらに取得した者。 |
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(3) |
外国において(1)〜(2)と同等以上の教育を受けたと認められた者。 |
3. |
専門看護師としての必要な実務経験があること保健師、助産師、看護師の資格取得後、実務経験が通算5年以上であること。そのうち、通算3年以上特定分野の経験があり、その特定分野の経験のうち、1年以上は専門看護師に必要な所定の教育修了後の実務経験を含まなければならない。 |
【認定看護師】
1. |
日本国の保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を有すること。 |
2. |
認定看護師として必要な実務経験があること。
保健師、助産師、看護師の資格取得後、実務経験が通算5年以上であること。
そのうち通算3年以上は特定の看護分野の経験を有すること。 |
3. |
日本看護協会が認定した認定看護師教育課程を修了していること。
または、外国において上記と同等と認められる教育を修了していること。
受験資格からも、かなりむずかしい資格ですが、スキルアップするには最適な資格だと思います。 |
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